今回は美味しいとはなんだろうという記事です。
美味しいものを食べると幸せになりますし、元気がでたり、楽しくなったり、とても気分が良いものですよね。
ですが過度の美味しさには裏があるという事を今回説明していきます。
美味しさの分類
味覚と嗜好を研究する、京都大学大学院農学研究科教授の伏木亨先生によると、美味しさは4つに分類されます。
- 生理的な美味しさ
例えば「汗をかく」 →「水分や塩分を美味しく感じる」
「疲れる」 →「酸っぱい物が美味しく感じる」
「お腹が空く」→「殆どの物が美味しく感じる」
などがあります。 - 文化的美味しさ
例えば「和食中心で育った子供」→「海外で洋食を美味しく感じない」
「小麦中心で育った子供」 →「ごはんではなくパンを好むようになる」
「納豆を食べた事が無い人」 →「腐っていると間違える」
などがあります。 - 情報によるおいしさ
例えば「高級食材を使っていると言われる」 →「拘って作ってると思い美味しく感じる」
「有名人が美味しいと言っていた」 →「先入観に囚われ、美味しく感じる」
「レビュー評価が高い店に行った」 →「先入観に囚われ、美味しく感じる」
などがあります。 - 病みつきの美味しさ
例えば「ハンバーグとポテトを食べ、ついでにコーラを飲んだ」→「美味しいと感じる」
「チョコレートやドーナツ、菓子パンやポテチを食べる」→「美味しいと感じる」
食品の一部だけを凝縮し、脳内の「報酬系」が過度に刺激されるように作られており、
薬物のように依存してしまう美味しさです。
いわば脳のエラーです。この病みつきの美味しさを感じさせる食品は以下の3つです。
油脂
砂糖(過度に精製された炭水化物)
だしみなさんもCMでおなじみ「美味しいものは脂肪と糖でできている」というキャッチフレーズを聞いたことが有るのではないでしょうか。
ラットを使った研究で、「油脂・砂糖・だし」の中でどれが一番依存形成をしたかという研究があります。
結果は油脂>だし≒砂糖の順で依存を形成しました。
単体で高い依存を形成するので、かけ合わせればもっと依存することになります。
油や砂糖はソフトドラッグだという先生もおり、私も強く同意します。
食事療法を実践するためには、病みつきの美味しさから生理的な美味しさにシフトする必要があります。
病みつきの食品の特徴は、過度に精製された炭水化物と油のコンビネーションが基本となります。
そしてこれらの食品は不思議と腐らないのです。
腐らないということはどういうことでしょうか
それは微生物さえも食べないということなのです。
過度な精製を行った加工食品は、ビタミンやミネラルが不足しているため、腐りにくいのです。
食品会社は、ボランティア団体ではなく営利団体です。
営利の為には、
いかに安く+依存させて+腐りにい
食品を作ることが大切です。
ハンバーガー+ポテト+コーラは
ハンバーガー:精製した炭水化物×化学調味料×油脂
ポテト:精製した炭水化物×油脂
コーラ:精製した炭水化物×炭酸水
合法的ソフトドラッグのパーティー状態ですね笑
これを日常的に食べていると依存を形成してしまい、「生理的な美味しさ」を感じずに、ただ脳に刺激を与えるために「病みつきの美味しさ」を求めるようになります。
薬物中毒と同じような物ですね。
この「病みつきの美味しさ」中毒者は見れば直ぐにわかります。
殆どの方は異常な痩せ型か肥満で、肌が荒れています。
そして歯並びが悪く、虫歯や歯周病を持っている事が多いです。
薬物中毒と同じように、「病みつきの美味しさ」中毒者もゆっくりと身体に異常を来たします。
ですのでファストフードなどは極力避けなければいけません。
特に子供のうちから、ハッピーセットを習慣的に食べていると、病みつきの味=文化的美味しさと認識してしまい、大人になっても好むようになります。
とても危険です!!!
ただ現代において「病みつきの美味しさ」を完全に除去しようとすると、人付き合いにも支障が出ます。
少しでも良いので、家で食べるときは「病みつきの美味しさ」減らすことから始めてみましょう。