ADHDの原因って一体何なんだろう。。。そんな疑問をもとに、色々自分で調べてみました。
ADHDの定義
注意欠落・多動症(Attention-dificit/hyperactivity disorder : ADHD)は、12歳以前から認められる発達水準に不相応な不注意や多動-衝動性によって特徴づけられる神経発達障であり、遺伝要因や環境要因による脳機能の偏倚によって生じる認知機能障害である。 齊藤万比古(編).注意欠如・多動症−ADHD−の診断・治療ガイドライン 第 4 版.より
まとめると、子供の頃から遺伝や環境によって脳機能がうまく働かず、不注意、多動などの症状が他の人よりも強く出てしまうこと
ADHDが起こる仕組みは?
前頭前皮質の活動が低下していることによって起こると考えられています。
1937年に米国のCharles Bradley医師が多動を示す小児にアンフェタミンが鎮静効果を持つことを発見して以来、ADHDにおけるアンフェタミンなどの覚せい剤の中枢神経系への作用メカニズムについて数多くの研究がなされてきたが、未だ十分には解明されてません。
健常者への覚醒剤投与は興奮や過活動を引き起こすにも関わらず、ADHD患者へは鎮静作用があることから、中枢神経におけるカテコールアミン神経伝達の異常で、ADHDが引き起こされていると考えられています。
また遺伝子解析ではDAT(ドーパミントランスポーター)、NAT(ノルアドレナリントランスポーター)、ドパミンD1,D4,D5レセプター、α2アドレナリンレセプターなどの遺伝子とADHDは関連するとの報告もあります。
ADHDが起こる要因
- 遺伝子
- 頭部外傷
- 未熟児
- 出生前のアルコールやニコチンへの暴露
などと言われています。
他に砂糖や食品添加物、アレルギーなどもADHDに関与するという説もあります。これらは特定の人によっては症状を悪化させることはありますが、主な原因であると結論づけるほどエビデンスが強力ではありません。
まとめ
ADHDに対する研究はまだまだ発展途上ではありますが、前頭前皮質の活動低下が原因であるということは間違いないでしょう。
私達ADHDが普通の社会で適応するためには、前頭前皮質を攻略しなければいけません。
頑張ろう→無駄です! 気をつけよう→無理です!
精神論で攻略に臨んでも勝てっこないのです。
間違った方向で頑張って、うまくいかず、疲れ果てて、挙句の果てに二次障害を起こさないでください。自分を責めないでください。
病気に対して精神論では良い結果に繋がることは無いので、現実的な行動・対策をしなければいけません。自分が試してみてよかったと思える対策を少しずつですが皆様に共有しようと思います。
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